〜両面テープの効能〜
お爪をはめた時、皆様はどのように対処していらっしゃるのでしょうか。
私は大学入るまでは舐めてはめるだけでした。たまに飛ばすこともあって、でも頻繁に起こりうるものではなかった(その当時は演奏中に爪が飛ぶなんて想像もしていなかった)ので気にしていませんでした。

しかし、大学の部活に入ってから、自分の悪い癖、それは指の形からして全てそうだったのですが、先輩方や先生に指摘されていくうちに爪がよくずれるとでもいうのか、外れるちょっと手前までいくことが多くなり、最初は「こんなんいいんか?」とおぼつかなく疑問に感じていたのです…で、ある日、他の子だったか先輩だったかの指を見て、テープ巻いてるのに気づいたのです。
前々から「白テープや」と目にはしていたんですが、それがまさか爪が飛ばないように巻いてるとは思ってもみなかったので、「私も巻こう!」と思い近くの薬屋さんまで買いに行きました。
 
これで飛ぶことはなくなったのですが、しかし、テープは2,3回も使うと手垢や汚れで粘着力が落ちてすぐに取り替えないといけず、そのたびにテープを切り、貼り…という作業を繰り返しておりました。
 
そして、ある日の練習中に先生が「テープは内側だけでいい」ということをおっしゃったので、爪に半分かかるくらいにちぎってはっ付けることにしました。これで使用テープの長さは一気に激減!と思いきや、これもすぐに汚れてしまう一方でした。
皆はテープを使い捨てにしていたようなのですが、私は使えるまで使わないともったいないと思う性分だったので、一度切ったテープは最低3回は使い回していました。
そのテープを次回使うために、爪箱にシール用紙を貼り付けておき、練習が終わったらそこに貼っておけば、次にあわてふためくことがないと、我ながら画期的な爪箱が出来たもんだとしばらく感心していました。

が、先生のレッスンを受け始めてからそれを上回る経済的で簡単な爪固定法を教えられました。それは両面テープ!爪の内側に指が爪にあたる部分の大きさに切ったテープを貼り付ければ完成。
これで舐めてはめたら全く飛ばない!(個人差はありますが)爪に貼り付いてしまっているので汚れにくいし、テープを切るわずらわしさからも解放されました。

だいたい1週間取替えの目安かなあと思うのですが、それでも長持ちさせようと思えばできます。けれども、あまり汚いと先生にお叱りを受けるので適度に取り替えることに努めています。この両面テープ固定法は私の指にはピッタリ合っていて、弾き心地も前よりよくなったような気がしました。
 
けれども、問題はやはりあります。テープを付け替える時に慎重にはがさないと、爪皮がひっついて破れかねません。 私の爪皮も一皮剥けてしまったようで、人差し指と中指を区別するために中に「2」と書いておいたのが消えてしまい、一瞬戸惑いました。
また、テープが爪の3分の2まで来ているので、他の爪とくっついていることもあります。私の爪箱の場合、三つ並べて入れられないので、取り出すときは必ず合体した状態で出てきます。

なくさない方法としても便利な両面テープ、今年の定演でも卵白に負けず劣らず、一役買ってくれることでしょう。
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