即席類集談
  清少納言『枕草子』の類集段現代(?)バージョン(※高校生の視点から)

▼かたはらいたきもの
順番に並んでいたのに、バスが来た途端、抜かしていくの。
“禁煙”と書かれた貼り紙が目に入っているクセに、何食わぬ顔でタバコを吹かすの。
公共機関の中でも、携帯をマナーモードにしてないの。さらに、着メロを人に大音量で
しつこく自慢げに聞かせているのは、本当に気に入らない。


▽いふかひなきもの
赤続きの信号、接続不可なネットワーク、ペラペラして読みにくい新聞


▼はしたなきもの
1日24時間、週休2日制、夏期休暇


▽むつかしきもの
指示語の連発、丑三つ時の猫のケンカ、入り口に溜まりたがる人々


▼おぼつかなきもの
秒針、昂る心臓音、暦を繰る手


▽近うて遠きもの
お月さま、差別完全撤廃、駅から学校


▼遠くて近きもの
受験生、現代日本人の視力、想ふ人


▽にくきもの
「いいなあ、かしこくてさー」という他人のことばかりうらやましがる言い方。
睡眠中に蚊が顔の周りを飛び回る音。
自転車をこいでいるのに、道いっぱいに広がって、しょうもないことをしゃべり合っている人。
かつ、スピードがとろいのは我慢ならない。


▼おそろしげなるもの
成績表の伸び縮み
何某(なにがし)先生の授業
トイレから出てくる5、6人の男(をのこ)の子ども
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