古曲
作曲者ごとにわかれています
難易度はA(初級)B(中級)C(上級)D(難)E(更に難)にわけています
しかし、あくまでも個人的見解であり、経験年数や得意不得意分野によって
難易度は人それぞれ違うと思うので、参考程度にしていただければ幸いです

※「♪試聴」がついている曲は、クリックするとYou Tubeで再生されます
 ほとんど練習中の録音のため完成度は高くありません…
 何とな~く雰囲気を掴む感じでお願いしますm(*T▽T*)m
作曲者(クリックすると曲に移動します)
岡康小三郎 菊岡検校 継橋検校 鶴山匂当 西山検校
藤永検校 松浦検校 光崎検校 峯崎勾当 八橋検校
吉沢検校
▼岡康小三郎
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
岡康砧 箏・三絃 C ★★★★☆ 秋の夜、遠くから聞こえてくる砧を打つ音が、時雨の雨音と重なり、
管弦の演奏のようで何ともいえない風情があると歌っている。
楽の会第9回演奏会で三絃を担当。
布を打っている軽快な様子が思い浮かんでくる曲。
砧物は弾いていて楽しい。
でも、いつも頭の中に浮かぶのは「たぬき」
岡康さんちのたぬきがきぬたを打ってるよ…
▼菊岡検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
けしの花 箏・三絃 C ★★★★☆ 京風手事物。 可憐なけしの花を描きつつ、奈良人形に好きな女性を写して思う様子を表している。
三絃の音域は低めなのに、歌の音程は高い上細かい節が多い。裏声駆使。
手事部分はこの曲は特に掛け合いが多いらしい。
曲演奏中の程よい気分転換になる。
他の菊岡曲とは違った難しさがあり、教材テープを何度も聴いて覚え、
やっとこさ一通り歌えるようになった。
茶音頭 箏・三絃 C ★★★★★ 京風手事物「茶の湯に関わる言葉をつづって、末永い男女の仲を願う」歌詞。
凝った言葉遊びがされているんだろうが、茶道を知らない自分にとっては、
解説見ても「ふむふむ、そうなんか。へ~洒落てますなあ」くらいしか感じなかった。
六下がりなので高音は歌いやすい。手事はお箏との掛け合いが楽しい。
楫枕 箏・三絃 D ★★★★☆ 教師試験の三絃課題曲。遊女の儚い身の上を歌っている。
が、「ままの川」や「夕顔」に比べると全体的に低い…
当初は「出だしからこんな低い声出んわ!ムキーっ!」と狂っていた。
低い声は力を入れすぎないのがコツというのがわかり、なんとかそれとなく出るように。 前歌の特に前半のスリと歌との合わせ方がややこしく且つ難しい。
ままの川 箏・三絃 C ★★★★☆ 夢か浮世かも定かではない色里に住む遊女の儚い恋を歌っている曲。
人生を川に例えた歌で「川モノ」とも言われている。
手事はそれほど難しくないが、後歌の後半が音程が高めだったり、細かかったり…と少々歌いづらい。
歌い慣れてくると、だんだん、しみじみというか、せつな~い気分になってくる。
夕顔 箏・三絃 B ★★★★☆

2010年ゆかた会で三絃を担当。
夕顔は、あの源氏物語の女の人…うらめしや。
手事はスクイと高ツボが多いけど楽しい。
やっぱり、お箏と掛け合いあるほうが気分も乗りやすい。
艶っぽく歌うことができない!!

▼継橋検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
難波獅子 箏・三絃 A ★★☆☆☆ 前歌がゆったりすぎる上、全体的に音程が低くてかなり歌いづらかった。
手事が簡単そうでひっかかりやすい仕様。
箏も三絃とほぼ同じ旋律なので、面白味があんまりない気がする。
めでたい感じが全然しない…(現代人の感覚か?)
▼鶴山匂当
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
たぬき 三絃2 C ★★★★☆ 作もの。猟師に狙われたたぬきの夫婦、夫たぬきが腹太鼓を打つと、猟師は感銘を受けて狩るのをやめたという物語を歌と楽器で表現。
ウラハジキがなぜか人差し指だけいつもはずしてしまう…
替手は細かくて難しいけどカッコよい。たぬきっぽい。
歌も普通に歌えばよいのでひねりはいらないが、正確な音程をとるのに苦労した。
▼西山検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
秋の言の葉 箏2(尺八) C ★★★★☆ 講師試験曲の課題曲。千鳥と時間は殆ど変わらないはずなのに、秋のほうが演奏時間が長いような。
前唄は平調子で、後唄は中空調子なので、気分一転して歌うことができる。
アタリは少なめだが、低い音が多いので苦戦。
出ないところは甲で歌っているところも。手事は楽しいが、ノリすぎると暴走する。
▼藤永検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
八千代獅子 箏・三絃 A ★★★★☆ 基本はこれ。ナントカ獅子っていうのはおめでたい曲のこと。歌いやすい♪
大学生の時、新歓で部員が弾いていたのをぼんやりと思い出した。
▼松浦検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
末の契り 箏・三絃 C ★★★★☆ 波に漂う小舟に寄せて、男女の思慕の情をうたっている。
愛しい男性の心変わりを不安に思いながらも健気に待ち続け、八千代経ても2人で結んだ固い約束を違えないでほしいという女性のせつない想いが詠まれている曲。
…という解説を読んでも普段通りに歌っている私。
「もっと太い声出さなきゃ!」とお師匠に注意され…
腹から歌うと1ページでスタミナ切れる。
歌部分は優美だが、手事部分はお箏と三絃の掛け合いが軽やかで小気味よい。
▼光崎検校
曲名 編成 難易度 オススメ度 コメント
桜川 箏・三絃・尺八
(三絃2)
C ★★★☆☆ 京風手事物。初春の様子を歌っている。
曲名を聞いた時「春のうら~ら~の~」が脳内再生。
それは隅田川。季節も違う。
歌いやすく手事も楽しいが、三絃は最後の1ページで、低二上り→三上り(高一上り)→本調子と、 2回調弦替えがあるのがやや面倒くさい。
五段砧

♪試聴
(You Tube)
箏2 D ★★★★☆ 教師試験課題曲の一つ。段物と砧物が結合した曲。
はじめ、六段の調感覚で「五段だけか~短いやんw」と思って弾いたら長いのなんのって。
さらに、誤魔化しが効かない後押しパラダイス!
上がるときは拍通り、下がるときはゆっくりはなす、強調する時はツキイロのように弾いたり…と、古典はいかに押さえの音を、自然に綺麗に出せるかというのも大切なのだと思った。
▼峯崎勾当
越後獅子 箏・三絃 D ★★★★☆ 手事物。長唄の原曲らしい。教師試験課題曲の一つ。
長い曲やのぅと思いつつ最後の歌ページ見てビックリ!
9行中8行半が前歌。 そりゃ途中でくたびれてくる(笑)
三絃でお稽古の後、お筝をしたから比較的覚えやすかったが、お筝は裏拍が多くて慣れるまでに時間がかかった。
一=A(元はG)ということで、歌だけでなく押し手も遠くなり、四の強押しが連続する時は立ったり座ったりが大変。
1回通しただけでいい運動になる。
▼八橋検校
みだれ D ★★★★★ 段物シリーズ。
いわゆるお箏だけで演奏される器楽曲。
段物というのは普通、各段は52拍に統一されているが、十段からなる「みだれ」にはこの規則が適用されず、変化に富んでいる。
四段あたりからスピードアップしていくが、お師匠と合奏すると猛烈に速くなる。
それについていけているかといえば微妙。
お師匠曰く「速く弾かないとつまらないのよ」の曲の1つ。
技法的にはゆっくり弾けば難しくないのに、ハイスピードで押し手、シャシャテン続きというのは思った以上にすごく難しい。
雲井六段 B ★★★☆☆ 六段の替手。何、この六・斗の強押しの多さは!?
六段を弾いてる時はつまらないなあと思っていたが、雲井に比べれば六段のが楽しいと感じてしまった。
人差し指、中指の皮がむけて硬くなるまでは、弾く度に指がプルプル震え…
お師匠に言ったら「これくらいで…!」と叱られた。そう思いたいけど、やっぱり痛いものは痛いから仕方ない。
それよりも、立ったり(中腰?)座ったりするのが非常に面倒だった。
六段の調 A ★★★☆☆ 「お箏の定番」と言われた瞬間、『春の海』のが有名なのでは…と思ってしまった。
お箏を知らない人に、知ってる曲を聞いたら「お正月によくかかってるやつ」とか「チャン、チャラチャラチャラチャン(はじまりの部分)」と、今のところ約9割がそう答える。
高校生時代に初弾きし、九の強押しに苦戦。
一時期は暗譜したものの、二段と三段が紛らわしくてよく間違えた。
ノリが要ると思う。特に四段が好き。古曲の難しさを痛感した。
▼吉沢検校
夏の曲

♪試聴
(You Tube)
箏2(尺八) C ★★★★☆ 古今組シリーズの「夏」
他の季節よりも歌は比較的あっさりしてる感じ。
アタリとかややこしくはないけど、のびやかに出す高音部分が多くて息が続かない。
手事が爽やかで好き。聴くと冷やし中華食べたくなってくる。
春の曲 箏2(尺八) C ★★★☆☆ 古今組シリーズの「春」のどかな感じ。
楽譜見ると歌が長そうだったが、思ったよりは歌いやすかった。
千鳥の曲 箏2(尺八) B ★★★★☆ 古今組の一つ。上級お免状の必須曲で初めての歌。ユリが楽しい。
押し手の押さえる・放すタイミングがおかしいと「モアン」という気持ち悪い余韻が残ってお師匠に何度注意されたことか…
手事部分はのって弾けるので面白いけど、歌部分は弾くのにつられやすいかも。
何度もCDを聞いて練習した。
初めは不安だったが、手と歌があってくると嬉しくなってきて琵琶法師の気分(※想像)に。腹から声出(そうと)しているので、繰り返して弾くとかなりの運動量に!?
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