(1)箏と琴って違うの?
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日本では古来、弦楽器を「こと」と呼びます。
琴柱(ことじ)を移動して調弦するのが「箏」、琴柱を使わずに音のつぼをおさえて弾くのが「琴」です。
「箏」は常用漢字になく、世間に浸透していない理由から「琴」の字が代用されているそうです。
(…常用にしてくれよ~(;´Д`)) とはいっても、やっぱり原理の違う楽器なので、
この機会に「箏」を覚えてもらえると嬉しいです♪
箏の弦は13本あり、琴柱(柱)を1つずつかけます
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(2)やけに長い楽器ですね…
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約6尺(182cm)あります。龍の象徴とされている楽器なので、
各部には龍頭、龍角、龍尾など龍にちなんだ名前がつけられています。
箏曲部の友人が「これくらいの彼氏がいい♪」って言ってたな……
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(3)箏って「お嬢様」なイメージで、自分には合うかどうか……
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私はお嬢様ではありませんが、お箏弾いてます(笑)
箏曲部員たちは9割方そんなもんでした。
江戸時代は、箏は盲人音楽家しかプロになれなかったらしく、
武家では高尚な音楽とされ、娘のたしなみとしてもてはやされたっていうのが、
「お嬢様」イメージに影響してるんかな~?
ちなみに、私が通っている教室のレッスン料は1回(約45分)3,000円。
これでも安い方とか。箏に限らず、習い事はお金がかかるものです……
学生時代のバイト代は、ほぼお箏に消えてゆきました。
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(4)正座でしか弾かないと思ってました
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正座して弾くことを座奏(ざそう)、立奏台にお箏を乗せ、イスに座って弾くことを立奏(りっそう)といいます。
見た目は座奏のが綺麗な雰囲気もしますが、身体に良いのは立奏なのではないかと。
長時間の練習でも、足腰痛くならんっていうのが立奏の一番のメリット★(←私にとっては)
立奏台も、前後にわかれているものと一体になったものがあります。
後者は舞台でよく見かけます。 (目次ページ画像参照)
反響板がついているものだと、音が響きやすくなるようです。
ただし、足が出せない分慣れていないと弾きづらいかも。
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【座奏】琴台(お箏を乗せる台)と見台(楽譜を置く台)を使います
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【立奏台】これは龍頭と龍尾の下に置くタイプ
椅子に座って弾きます
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(5)いつも着物きて弾くの?
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普段の練習やお稽古は洋服です。
ラフなスタイルでOK!
衣装を着る時は、演奏会内容や曲のメンバーで合わせています。
(といっても、演奏会では和服を着ることが多いかも)
(例)
・部活の定期演奏会…白シャツに黒パンツ。
曲のイメージに合うカラーカットソーなど。
・社中の演奏会…着物(が多い)
定期演奏会でも、古曲は振袖を着て弾いていました。このように、時と場合によって違ってきます。
見栄えは着物のが豪華ですが、動きやすさから言うと洋服のが断然効率良し(←着慣れてないから)
私は和装が好きなので、演奏会の楽しみの1つでもあります。
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【黒パンツ+白シャツ】
お揃いのコサージュを付けることもあります
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【和服(浴衣)】
持っている物、借り物、いろいろ着てます
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(6)弦は何でできているの?
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お箏の弦は昔は絹糸だったらしいですが、
高価で切れやすいため、
現在ではナイロンやテトロン等の
化学繊維からなる糸が主流となっています。
三絃については、3本の弦のうち一番細い三の糸はテトロン糸を使うことが多いです。
絹糸がぷちぷち切れる度に糸を張り直していたストレスから解放されます。
…といっても、音色は絹糸のほうがはるかに良い響きなので、
大々的な演奏会本番では絹糸に変えます。
練習用にはテトロンは経済的にも助かります♪
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(7)お箏の魅力って何?
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これは恋人に「オレの魅力って何?」と聞かれているのと同じようなもので、
一言では到底表せません。
今までに、ピアノとクラリネットは演奏経験はありましたが、
どちらも自発的に続けられませんでした。
その理由は…
ピアノ→五線譜が読めやんと弾けやん、しかも鍵盤数が多いため、
弾き間違いするとイライラが溜まる。
クラリネット→リードミスすると「ぷへっ」ってマヌケな音が出る
腹式呼吸しんどい。
それにひきかえお箏は、
・誰でもすぐに音は出せる
・使う弦は13本だけ
・ある程度の筋力があれば続けられる
と、とっつきやすい楽器なんじゃないかと
でも、奥は非常に深いです…
あと、友人が
「お見合いの時にウケがいい!」と言っていました。
だいたいの人は、大和撫子をイメージするので、
現実を知ったら、良い意味で「裏切られた!」と驚きます。
ギャップのあるのも一つの魅力かな。
珍しい楽器なので、それだけで惹き込まれた感じもします。
楽器が傍にあると「弾かなアカン!」というある種の強迫観念を抱かせるようでもあるし、
何より「自分が弾かな、このコは輝けへんのや!」と、
1面と1人が存在して奏でられるハーモニーに、ぐぐぐっと惹き寄せられるのです。
心に響く音、そんなとこも好き。
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(1)お箏を弾くときに必要なものは?
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【必須】琴爪、チューナー 便利…サージカルテープ、両面テープ
これらをまとめておけるポーチがあると便利 。
筆記具も入れとくと、レッスンの時「鉛筆忘れた!」てなっても慌てず騒がずにすみます(実体験より)
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【琴爪】右手の親指、人差し指、中指にはめます |
チューナーで音程をとります。 琴用チューナーというのもあるようですが、一般的な洋楽器用を使っています。
いつも442Hzで合わせています。
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(2)琴爪ってなんぼするの?
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最近はネットショッピングで安いのが手に入るようになりました。
(質がよいかどうかはわからんけど)
大学時代に購入したのは8000円ちょいくらいでした。
ちなみに黒い爪輪は1つ300円ほど。
爪輪は弾いているうちにだんだんぐらぐらしてくるけど、爪本体はよほどのことがない限り
買い替えはしなくても使えます(角は丸くなってきます)
よく使う親指の爪の角が丸くなってきたため、中指の爪と入れ替えてもらいました。
はっきりしないこもった音がスパッとクリアに様変わり!
○印が角が丸くなっている部分
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(3)弦ってどうやって覚えるの?
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箏には13本の弦がありますが、初めて弾く時はどこが何番目の弦がわかりやすいように、
五、七、十の弦に印を付けます。
だんだん慣れてきたら印を消します。
印は色鉛筆や擦って消せるマーカーペンとかを使います。
「弦に印!?」と思うかもしれませんが、17弦(低音の箏)なんかは印を付けておかないと
何がなんだかわかりません。
それに比べて箏は、オクターブ幅がだいたい同じなので覚えやすいです。
ちなみに、印を消すときはたこ糸でゴシゴシします。
五・七・十の弦に青い印がついています
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(1)琴爪が抜けやすいの!
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ツメの内側に両面テープを貼る。
(下図の線で囲まれた部分)
15mm幅がジャストフィットします。
そしてもう一度指の腹を全体的に舐めませう。
舐め上げる!感じ。
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(2)琴爪の輪っかが食い込んで痛い!
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サージカルテープ(ガーゼとか止めるときに貼る白いテープ)を
痛い指の爪の付け根辺りに貼る。
すると輪っかが直接触れないので痛くなりません。
ただ、爪がきつめだとテープの厚みが重なって抜けやすくなるので、
しっかり舐めてからはめましょう♪べろん
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(3)琴爪が3つぴったり収まる和柄の安いケースってないの?
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京都のお土産屋さんや、和雑貨屋さんでよく見かける和柄のジュエリーケース
ってのがあります
1つ700円くらいで買えます。
柄もいろいろあって、丈夫なのでオススメ。
(ちょっと小さめなのでツメの入れ方を工夫しないといけませんが…)
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(4)弾く気が起こりません
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私にもよくあります。調弦するのも面倒くさくなりますもん。
弾けてくると楽しいけど、それまでは思い通りにいかずイライラ!ってすることも多々。
そういう時は、今まで弾いたお気に入りの曲をちょろっと弾いてみます。
私の場合はよく、ひとり「あこがれ」をしてます。
Ⅰ箏とⅡ箏のメロディーラインを一人で弾くと、それなりにソロっぽく、しかも豪華に聞こえます。
初めて弾いた頃は、ややこしくてあまり好きじゃなかったのですが、
現在になって改めて弾くと、すごく考えられたというか、指の練習にもなるし、
お箏聞いたことない人も「わあ~っ!」と感動できる曲とわかり、今では大好きになりました。
今練習中の曲じゃない曲弾くなんて…という後ろめたさを感じるかもしれませんが、
弾いていて楽しくないと更にお箏がイヤになります。
たまには違う曲を弾いて、気分転換するのも上達の秘訣だと思います。
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(5)楽譜が上手くめくれません
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演奏会で気になる一つが楽譜めくり音。
ガンガン弾いているときならまだしも、静かな所で楽譜をめくる音ってものすごく目立ちます。
個人的に、あの「ペラッ!」音が嫌いなので(上手く静かにめくれれば問題はないんやけど…)
余裕を持ってめくる心がけをしていました。
がしかし、
歳をとるにつれて手の油分水分が減ってきたのか、楽譜がものすごくめくりづらくなり、 無理にめくろうとすると、紙が曲がったり、2枚めくってしもたり…
「ああ!もうっ!鬱陶しい!」
そんな些細なイライラを解消するのに役立つのが付箋。
めくったページに貼り付けておくだけで、めくり効率(?)が驚くほどよくなりました。
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めくりやすいようにページ番号をかいておくと
わかりやすいです。
勢いよく引っ張りすぎるととれます…
カバンやファイルに出し入れしていると
「くるん」て丸まってきます。
たまに、どこかのページのだけ行方不明になり、
忘れたころに発見するというせつない出来事も。
幅太付箋貼ってたら「大きすぎw!!」と、師匠に注意されたので、あまり目立たせないようにご注意ください。
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